Story

Case 09

ひとがつどい文化の花咲く、
イベントホール

豊かな暮らしを生み出す拠点として、大阪・中之島の「フェスティバルホール」をはじめ、東京では「浜離宮朝日ホール」「有楽町朝日ホール」を運営。この事業に関わる社員たちは、暮らしの可能性を広げるために、さまざまな思いを持ち、仕事に臨んでいます。

新たな時代に生きる、舞台芸術の価値を繋ぐ

世界の音楽家から称賛され、
60年を迎える歴史を現代に伝える日本を代表する舞台芸術の殿堂

Guidance

世界の著名アーティストから愛され、
“天から音が降り注ぐ”と称された芸術拠点

クラシック音楽の本場、欧州で行われている音楽祭を日本でも開催するため、2,700席を誇る規模と、“天から音が降り注ぐ”と称された優れた音響を備えた旧ホールは1958年に誕生しました。東洋初と言われた音楽祭実現のため設立された大阪国際フェスティバル協会が欧州視察を行い、アーティストへの出演交渉などに奔走した結果、「ニューヨーク・シティ・バレエ団」が第一回大阪国際フェスティバルの開幕を飾りました。この公演の大盛況により、次々と歴史に残る公演を手掛けていきます。なかでも、8年越しの念願が叶った「バイロイト・ワーグナー・フェスティバル」の引っ越し公演(第十回大阪国際フェスティバル)は、クラシックファンから大きな反響があり知名度が一段と高まることに。さらに、1970年には日本中が注目した大阪万博の第二会場として、「カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」がベートーヴェン交響曲全曲演奏会を行うなど、旧ホールは日本を代表する芸術拠点となっていったのです。

Guidance

旧ホールの伝統や歴史を引き継ぎ、
新たな時代へと向かい進化した新ホール

数々の歴史的な公演を行った旧ホールは、2008年12月に惜しまれつつ50年の歴史に一旦幕を降ろしました。そして、2013年春に「天から音が降り注ぐ」音響特性を継承しつつ、さらに進化した新・フェスティバルホールが誕生。旧ホールと比べ新ホールは、各所で設備面の向上も行われたことで、芸術性やエンタテインメント性が高い多彩なラインナップが揃い、錚々たるアーティストが公演を行っています。毎年300日を超える稼働を続けており、開業から6年間で400万人近くの来場者を迎えています。開業5周年を迎えた2018年、旧ホールからの最多登場記録を持つ歌手のさだまさしさんが、自身のソロデビュー45周年記念公演で、初登場となった1978年のコンサートと同じ曲目、曲順で演奏され、ホールの5周年を祝っていただきました。フェスティバルホールは、半世紀に渡って築かれた歴史を現代へと引き継ぎ、今も新たな歴史を刻み続けています。

“音楽の殿堂”と称されるホールで、
確かな仕事を積み重ね、歴史を繋いでいきたい

川端さんは新卒としてこちらに配属されましたね。もともと、ホール事業を希望されていたのですか?

はい。高校生の頃に吹奏楽部に所属していて、一度こちらのホールで演奏した時に、「なんてすばらしいホールなんだろう」と感動し、働くならここしかないと思いました。

実は私も、学生時代にフェスティバルホールで演奏した時にとても感激し、ここで働きたいと思うようになりました。今は、ホール事業全般を担当されているのですか?

色々な公演を担当しながら、お客様対応やチケット関係、当日の段取りなどについて仕事を覚えています。

仕事中、このホールの伝統を感じることはありませんか?

とてもあります。驚くのが、旧ホール時代からお付き合いのあるアーティストやプロモーターの方が多いことです。どなたも「旧ホールと、音の響きが同じだね」と親しみを込めておっしゃるので、その伝統や歴史の重みを感じながら仕事に前向きな気持ちで取り組めるようになっています。

さらなる可能性を拓くために、
舞台設備や多様な公演に精通したスキルを

これだけ多様なジャンルの公演に対応しているので、何かと覚えることも多くなりますよね?

クラシック、バレエ、演劇、ポップスのコンサートまで幅広くあります。たとえ、同じジャンルであってもそれぞれ公演内容やアーティストの方によってご要望も異なるという面もありますし。

クラシックでは反響板を使ったり、オペラではオーケストラピットを使用したり、ミュージカルでは大きなセットを組んだり…。公演によってバリエーションは無数ですからね。

難しいです。でも、部署の先輩方や舞台を担当している技術部門の方々にサポートしていただいています。不明な部分があれば何でも教えてくださいます。また、自身でも色々な舞台を観に行くなどして、勉強するように心掛けていますよ。

普段から仕事を覚えるために努力をされているんですね。

色々な分野に触れる中で、少しずつ舞台芸術全般に関心が芽生えてきましたので、今は楽しみながら仕事に取り組めています。

特性を活かした公演を打ち出し、
新たな文化拠点としての価値を築く

私は、フェスティバルホールを3年担当した後、東京の浜離宮朝日ホールと有楽町朝日ホールの統括管理を担当しています。

フェスティバルホールとの大きな違いは何ですか?

有楽町には、落語会から講演会、セミナーまで様々な催事に対応できるホールを含む3施設があります。浜離宮には、552席の室内楽専用ホール(音楽ホール)を含む3施設があります。音楽ホールは米国音響学会の調査で、カーネギーホールと同等の音響を備えたホールとして知られています。

幅広いジャンルの公演や催しに携わることができるんですね。

そうですね、また、自主公演も多いですよ。東京では、かなり専門性の高い公演を組むこともできるんです。

ホールの規模や土地柄によって、新しい演奏家を発掘する面白さもあるのですね。

その分、企画内容を決めるために、アーティストの演奏を聴き込んだり、集客施策を工夫したりするなど、公演までのプロセスは膨大です。なので、公演が成功した時の喜びは大きいですね。

その場所から、また新しい文化を発信されているのですね。

はい。フェスティバルホールのように、アーティストの方から「東京で公演するなら、このホールがいい」と言っていただけるような場所にしていきたいと思っています。

神戸旧居留地のノースゲートから発信する、文化拠点が再生へ

オフィス、商業、観光のクロスロードポイントであり、異国情緒とモダニズムが息づくエリアとしても知られる、神戸旧居留地のノースゲートで、数々の文化を発信し続けた神戸朝日ホールが、6年の時を経て、再びスタートを切ります。大きな特長は、客席と舞台の距離の近さ。505の座席は扇型となっているため、最後部席であっても舞台から12mほどしか離れておらず、アーティストの表情や息づかいまで堪能でき、ホール内の一体感も生まれやすいという魅力があります。
さらに、コンサート、芝居、落語、映画、セミナーなど多様なジャンルの公演が可能で、地域に根ざした文化発信拠点としても多くの方々にご利用いただけるホールとなります。